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伊万里の家 着工

2011.12.23





12月5日から「伊万里の家」の現場がスタートした。
「伊万里の家」は築70年位の古民家再生で、柱や梁と屋根下地までを残して解体し、基礎を含めた耐震補強や、現代の生活に合った間取りに変更して蘇らせるプロジェクトです。
そんな古い建物なので、解体するまでわからない事がたくさんある。
思ったより状態が良い部分もあれば、悪くて頭を悩ませる部分も出てくる訳だ。
ふむふむ、なかなか強敵だ。
さぁ、どのように料理していくか。
実は新しい家を建てる方が楽で、コストも掛からない事も多いのが古民家再生。
しかし、歴史的な価値や思い入れなどを抜きに考えたとしても、なんでも古くなったら買い換えるという世の中、そんな中で大事に手入れや補修をして使い続けていく。
それは日本人が昔から受け継いできた精神であり、日本の木造建築文化の根底にあることのように思える。
そのような訳で、この立派な梁や柱、70年前にこの建物を建てた職人達や住み続けてきた人達との、対話と格闘の日々が始まるのである。
class 新田