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affordance house 福津の革工房

2020.07.23

こんにちは。
福津市に新たな住宅が完成しました。

 

神奈川にお住まいだったご家族が、故郷の福津市に帰ってくることを機に、革工房のある住宅を設計させて頂き、5月末にお引き渡ししました。
先日、革工房がプレオープンされましたので社員みんなでお祝いに行ってきました!

 

 

 

カバンや財布や小物がご主人こだわりの色で製作されています。
手に取ると革はやわらかくて、シンプルかつ個性的なものばかりです。

 

「affordance」
工房の名前は、建築やデザインを専門としている人には聞き馴染みのある「アフォーダンス」。
環境が人の行動を促したり、誘発するという心理学ですね。僕も学生の時に、バス停の標識がつくる日陰に、きれいに並んでバスを待つ人たちの一例から教わりました。

 

形や金具の位置、マチの大きさで使われ方は自然と促されるように作られているのでしょうね。
僕も財布を注文したので、使うのが楽しみです!

 

ぜひHPご覧ください。
https://www.affordance-play.com

 

 

そんな革工房のある住宅のご依頼に、一風変わった計画で応えさせて頂きました。

 

敷地は南北に長く変形しており、かつ1.4mほどの高低差があります。

 

 

建築の法的な制限も考慮しながら敷地に沿って細長く、曲がりながら伸びる建ち方として、北側に住居、南側に工房を配置しています。構造体を見ると竜骨のようです。

 

 

曲がっているところにはトラスを組んで、しっかり耐力をとります。

 

 

 

 

 

 

室内は吹き抜けとなっており、2階の個室の扉を開けると一体的になって気持ちがいいです。
そして建物の周りを散策するように道を作り、室内だけでなく敷地全体を楽しめる計画です。

 

 

 

建物の下をくぐるトンネルもあり、住居と工房のどちらからも気配を感じることができます。

 

 

お子さんも新しい家を気に入ってくれたみたいで、とても誇らしげです。

 

 

 

撮って撮ってと、無邪気な様子を見ると家づくりもひと段落ですね。

 

8月から革工房も本格的にオープンされます。
これからどんどん住みこなされていくことと思いますし、福津の新たな風景としてじわじわ馴染んでいってほしいです。

 

財布もその頃には良い味が出ているといいなと思います。
affordance house 完成です!

 

class archi 泉